肩甲骨と骨盤の関係
ノルディックウォーキングで姿勢を矯正すると肩凝りが緩和される、という売り文句があります。
それは骨盤の傾きが日本人は横から見て欧米人に比べ立っている、事が発端になっているのもあります。
骨盤が立つと頭の位置が前にズレ、自ずと猫背になり肩甲骨間が開き、ビール瓶一本分の重さのある片腕の重さがそこにかかってきて肩凝りになる、というメカニズムだそうです。一般に見るデスクワークの姿勢がそれです。
ノルディックウォーキングではウォーキング時に骨盤を寝かせて胸を開き(肩甲骨を寄せて)、頭の位置が後ろに移動します。結果、頭・肩・腰・脚・踵の一本の線が出来上がります。
また、一般にウォーキングは踵着地と言われますが、それはクッションに優れた靴を履いた場合の話で、それ以外ではお勧めできません。日本の某大手スポーツメーカーのマラソンシューズ担当の方によると、クッションは膝を保護するものでなく、脳を衝撃から保護するものだそうです。実際に、同じ民族で山岳荒れ地に住むのと平地に住むのでは、前者に脳の異常が多くあったデータがあるそうです。
では、フォアフット着地がいいのか?と言うと意見は分かれるところです。個人的には一般の方はミッドフット着地の方が良いのでは?と思います。それは私自身が子育てをして、生まれつきフォアフットになる子とそうでない子の違いを目の前で見てる結果導き出された結論です。
またケニアのマラソン選手はフォアフットでフルマラソンを走りきりますが、それは腱の長さが日本人よりも長い為出来ると言われてます。では、短い日本人はどうしたら良いかというと、一般に日本人のトップマラソンランナーの着地の衝撃をデータでとるとフォアフットで着地し、踵を一瞬着くのです。解析すると、前足で着地して衝撃を緩和し、踵を着く事で推進力を得ているそうです。これで腱の短いのをカバーして世界で戦っているのです。
それはウォーキングにも落としこめる技術だと思ってます。何故、踵着地が今の日本でスタンダードなのか?それは踵が骨だからそこに体重を乗せると楽だからです。また特別な技術はいりません。いるのはクッションの効いた靴だけです。(聞いたのは大分と昔ですが)体育大学のウォーキング授業でも踵着地で教えているので、それは揺るぎ無いです。また、その為に踵のクッションが厚くなり、歩きづらくなるのをカバーするのに前足部はソールを薄くして、前に体重移動しやすくなる、形状が今のクッションマラソンシューズのスタンダードです。
ただ、それが自然か?と言われると疑問が湧くもので…確かにそこに導き弾き出された物を製品として出してるメーカーさんの技術は凄いものです。違和感を少なくする技術も多く投入された製品を出されています。またそれが良い人たちも多くいるので一言で片付ける事はできません。
ただ、前述した脳への衝撃は踵が骨だからこそ直結するものだと思ってます。
ならば、より衝撃の少ないフォアフット(ミッドフット)着地に移行した方がそれが緩和されるのが真実でしょう。
データはありませんが、踵着地→前に体重移動するブレーキがかかる→頭の位置が前に→姿勢が崩れる、というのも猫背になる一因ではないかな?と個人的には思っています。
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